2024年3月1日

卒業証書授与式

3月1日(金)、開倫塾高等学院初めての卒業式を実施しました。
卒業生は、Tくんただ一人でありましたが、とても温かな雰囲気に包まれた式となりました。
全国大会にはじまり、全ての陸上大会で優勝を掴み取り、その上志望校への合格を果たしたTくんの功績は計り知れません。
Tくんにとってもとても濃い1年になったようで、答辞の途中では涙を流す姿が見られました。
保護者も、在校生も、職員もみんな涙する本当に温かな式でした。
一度は翼が折れてしまい休息が必要であったTくんですが、この開倫塾高等学院で己を見つめ、そして鍛錬を怠らなかったことで力強く巣立っていくことができたのだと思います。
 

 

「在校生 送辞」

 

卒業を迎えるE先輩、本日はご卒業誠におめでとうございます。
私は、在校生五名の中で最も遅く転入してきた新参者でありますが、在校生を代表してご挨拶申し上げます。
私とE先輩の出会いは、昨年夏の全国大会でありました。E先輩は、当時他校生であった私に突然声をかけてきました。なかなか人と話すことが得意ではない私にとっては、不意なことで大変驚きました。気さくに話しかけてきてくれたE先輩は輝いており、これが強者の余裕かと憧れを抱きました。決勝の結果は、先輩が優勝で、私が八位でした。レース後には、連絡先を交換しました。
夏休み中に連絡をいただき、大塚先生が指導し、E先輩も所属するクラブチームの練習に参加しないかと誘われました。そこからは、週に三回ほど練習を共にするようになりました。練習の雰囲気が良かったこと、そして何より開倫塾高等学院の話を聞き、私の心は揺れ動かされました。
親を説得し、転入に至りましたが、不安もありました。中学、そして前の高校でも、私はあまり登校することができていませんでした。ですが今では、ほぼ毎日登校することができています。これは、ひとえにE先輩のおかげであります。普段、陸上の練習で私のことを引っ張っていってくれているだけではなく、学校生活でも、私の良き手本として導いてくださっていました。
そんな私だけではなく、私たちみんなの良き手本であり、良き兄的存在であったE先輩も本日で卒業されます。寂しさのほか、大きな不安もあるというのが、正直な気持ちです。しかしながら、いつまでもE先輩に頼ってはいられません。私たち一人ひとりが先輩のように誰かの手本となっていかなければいけません。突然理想の手本、先輩となれるわけではないので、少しずつ理想に近づいていけるように努力していきます。
また会う日には、一回りも二回りも大きくなった私たちを見てください。
E先輩、本日は誠におめでとうございます。

 

令和六年三月一日 在校生代表 T.H

 

 

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